クレソンって知らない方もいるのではないでしょうか?

クレソンは下の写真のようにステーキの上にちょこんとのってよく登場します。

名前は知らなかったけれど食べたことがある方はいるのではないでしょうか?

クレソンってなに?

一般的にクレソンと呼ばれていますが、和名はオランダガラシと言います。

カラシという名前の通り、わさびやかいわれ大根などにもある辛味成分のシニグリンが含まれているので「生」で食べると少し辛味が感じられます。

見た目も味もルッコラと似てるかもしれませんね。ルッコラも少しピリッとした辛味が感じられます。

 
私も食べたことがなかった(食べてたとしてもあまり印象はなかった)のですが、高知に来てクレソンを栽培している伴武澄さんが作った「クレソン鍋」を食べたらその美味しさに衝撃を受けました。

油揚げ、ごぼう(も入れると美味しいんです)を出汁とお醤油で味付けしたおつゆで煮込んで豚肉とクレソンをあとから入れてさっと火を通します。それをゆず果汁とお醤油を合わせたタレで食べるのがすご~く美味しいんです。

もちろん、クレソンはサラダなどに入れて生で食べても美味しいのですが、これでもか!っていうくらいクレソンを贅沢に使ったお鍋がたまりません!お肉との相性がバッチリなのでぜひ一度試してみてほしいです。

クレソン鍋のレシピ

モリモリの新鮮なクレソン。こちらを使ってお鍋を作っていきます♪

材料
・クレソン(約100g~200g/1人)
・豚肉(バラ肉が美味しいです)
・ごぼう
・油揚げ(お好みで)
・水
・出汁
・醤油
・みりん
・塩
(高知のお酒、桂月も忘れずに❤)

1.水を火にかけて出汁、醤油、みりん、塩を入れて味を整える。
2.ごぼうを入れて柔らかくなるまで煮る。

3.豚肉とクレソンを入れる。
4.火が通ったらできあがり。

ポイント

出汁はだしの素を使うならシマヤだしの素がおすすめ(by伴)とのことです。

おつゆは伴さんが豪快に味付けしてたので、それぞれの調味料の量に関しては目分量でした。味を見ながら調味料を入れてくださいね。

伴さんのクレソン栽培

 
クレソンはハウスの中で水耕栽培しているところも多いですが、伴さんが育てている畑は高知市鏡地区という山の中にあります。

すぐ横には清流の鏡川が流れ、その水を使いながら『無農薬・無肥料』で自然栽培しています。写真を見てもわかるように川底が見えるくらいの透明度なんですよ~。

高知に来たときには川の綺麗さにびっくりしたものです。

実はクレソンは流れる水があればどこでも生えるそうなのですが、伴さんは鏡川の清流で育ったクレソンということにこだわりを持って栽培しています。

↑ 春頃の青々としたクレソン。3~5月が旬でわさわさ~っと生えてきて生命力が強い植物なので次から次へどんどん育っていきます。

一本一本手摘みで収穫したクレソンは袋詰めして伴さんの拠点となっているはりまや橋商店街「Water Base」の前で月・火・木・金曜日に販売しています。

地元のファンも多く、午後には売り切れていることもあるので購入される方は早めに行くと良いですよ。

 
2022.4.17追記

こうちっちのお店で『清流のクレソン』の販売を開始しました。購入したい方はこちらのURLをご覧ください。

>購入はこちらから

伴武澄さんってどんな人?

伴さんは長年、共同通信の記者として活躍されていましたが、定年を期にご両親の故郷の高知に移住されました。

高知市内にあるはりまや橋商店街で地元の人達と交流できる拠点「Water Base」も運営しており、そこではクレソンを販売したり、金曜日の夜にはりまや橋夜学会という勉強会を開催しています。

 
■ なぜ農業をはじめたのか

土佐山アカデミーという山で暮らす講座があり、3ヶ月住み込みで林業、川の漁業、木炭を焼くこと、すべてをやって、その中で耕して生産するということに興味を持ったのがきっかけです。

 
■ 伴さんの農業のこだわり

クレソンって流れる水があれば実はどこでも生えるんですよね。

鏡川の清流で育ったクレソンということにこだわりを持って栽培しています。

■ これからの目標

なすやきゅうり、ししとうなど、誰もが作るモノではなく、あまり人がやらない作物をもっとやるべきだと思います。

クレソンが鏡地区の主力な産品になるのを目標に頑張っています。

自分が努力をすれば周りの人が見て私もやろうと、自分だけではなく、地域に広がる農業を目指したい。

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