さつまいもに含まれる栄養と効能は？保存方法も紹介
さつまいもは、美味しい秋の味覚として知られていますが、その魅力の一つは、数々の栄養成分が含まれていることです。
今回は、さつまいもに含まれる主な栄養成分とその効能についてご紹介します。
さつまいもに含まれる栄養成分
さつまいもは、私たちの健康にとって重要な栄養素を豊富に含んだ野菜です。
特に、さつまいもに含まれる栄養成分は、私たちの健康に多くの効果をもたらしてくれます。
ビタミンCの効果
さつまいもは、ビタミンCをたくさん含んでいます。
ビタミンCは抗酸化作用に優れており、免疫力を高めたり、肌の健康維持にも助けとなります。
また、ビタミンCはコラーゲン合成を促進させ、細胞の活性化をサポートするため、すこやかな肌を作るのに繋がっていきます。
さつまいもを食べることで、健康な身体と輝く肌を手に入れることが可能なんです。
食物繊維の働き
食物繊維とは、人間の体内で消化酵素によって分解されずに腸内に届く成分のことを指します。
これは、炭水化物の一種であり、糖質を除いたものが食物繊維量として計算されます。
一度摂取された食物繊維は、吸収されないで大腸まで届きます。
そして、大腸内でさまざまな機能を果たすということが認識されています。
まず、食物繊維は便通を整える上で非常に重要な役割を果たしています。
不溶性食物繊維は、便のかさを増やし、腸の活動を活性化することで、便意を感じやすくしてくれます。
これにより、便秘予防に効果的であるとされています。
さつまいもの食物繊維を摂取することで、健康な便通を維持することができるのです。
さらに、さつまいもに含有されている食物繊維は、善玉腸内細菌の餌として利用される特徴があります。
善玉菌は、腸内環境を改善するために必要な存在です。
食物繊維を摂取することで、善玉菌が増殖し、腸内環境を健全な状態に維持することができます。
その結果、さつまいもの食物繊維は整腸効果をもたらし、腸内の健康をサポートするのです。
カルシウムとカリウムの効能
さつまいもに含まれるカルシウムは、骨や歯を形づくるのに必要な重要な栄養素です。
カルシウムは子供や女性に特に必要な成分であり、骨密度を維持するためにも大切な存在です。
また、カルシウムはさまざまな体内機能にも影響を与えます。
さつまいもを食べることで、カルシウムを摂取することができ、健康な体を維持する手助けとなります。
さつまいものもう一つの注目すべき栄養素はカリウムです。
カリウムは体内の水分を調整し、血圧を適正に維持するのに役立つ重要な成分とされています。
また、カリウムは心臓の健康をサポートし、筋肉の機能を改善する効果もあります。
さつまいもには、カリウムが豊富に含まれており、カリウムの摂取量を増やしたい人にはおすすめの食材です。
ビタミンB群とヤラピンの効果
ビタミンB群は、エネルギーの代謝や神経の働きを助ける役割を持っています。
特にビタミンB1とビタミンB2は疲労の軽減や皮膚や身体の健康を助ける効果が見込まれます。
さつまいもにはまた、ヤラピンと呼ばれる成分も含まれています。
ヤラピンには抗酸化作用や抗炎症作用があり、生活習慣病の予防やアンチエイジング効果にも役立ちます。
さつまいもを食べることで、健康な身体と若々しい日々を送ることができるのです。
さつまいもには、これだけの栄養成分が含まれているため、ダイエット中の方にもぴったりの食材と言えます。
さつまいもを工夫して食事に取り入れてみましょう。
焼き芋やポタージュスープ、さつまいもご飯など、さまざまな料理で楽しむことができます。
栄養を逃さず食べるためには、皮をむかずに調理することがポイントです。
さつまいものおいしさと栄養を最大限に楽しむために、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
さつまいもの可食部と皮の栄養成分の比較
さつまいもは、秋の味覚として人々に親しまれています。
甘くて柔らかな食感が特徴であり、栄養価も高いため、健康にも良いとされています。
しかし、さつまいもを食べる際に気になるのが、可食部と皮の栄養成分の違いです。
さつまいもの可食部と皮の栄養成分を比較し、さつまいもの皮を食べるメリットについてもご紹介します。
可食部と皮の栄養成分の違い
まず、さつまいもの可食部と皮の栄養成分の違いについて見てみましょう。
可食部とは、皮をむいた後の部分であり、一般的に食べられる部分です。
皮は、さつまいもの外側にある部分であり、食べることができますが、剥いた後の雑多な部分を指します。
さつまいもの食べられる部分の100gあたりのエネルギー量は134kcalであり、炭水化物が31.9g、食物繊維は2.2g含まれています。
一方、皮付きのままのさつまいも100gあたりのカロリーは同じですが、食物繊維は2.8g含有されています。
食物繊維の量は、皮をむいた場合と皮付きのまま食べた場合で僅かですが、皮付きの方が多く含まれていることがわかります。
皮の栄養素の効能
さつまいもの皮には、便秘解消に役立つ食物繊維が含まれています。
食物繊維は、腸内環境を改善し、便の通りを良くしてくれる役割があります。
さつまいもの皮を食べることで、便秘の改善に役立つだけでなく、腸内環境の健康を保つためにも貢献することができます。
また、皮にはビタミンCやビタミンEも含有されています。
ビタミンCは抗酸化作用があり、免疫機能向上の効果が期待されます。
ビタミンEは、細胞の老化を防ぎ、美肌や血行促進効果も見込まれます。
さらに、皮にはヤラピンという成分も含まれています。
ヤラピンには、血糖値の上昇を抑える効果があり、糖尿病予防に役立つとされています。
皮を食べるメリット
さつまいもの皮を食べるメリットは、上記のような栄養成分の効能によるものです。
食物繊維の摂取量を増やすことで、便秘改善や腸内環境の改善に繋がります。
また、ビタミンCやビタミンEの摂取は、免疫力や美肌効果につながるため、健康美を目指す方にもおすすめです。
さつまいもの皮を食べる際には、十分な洗浄を行い、必要に応じて皮を剥くこともおすすめです。
また、皮付きのさつまいもを選ぶことで、よりたくさんの栄養素を摂ることができます。
さつまいもの皮には、便秘改善に役立つ食物繊維やビタミンC、ビタミンE、ヤラピンなどの栄養成分が含有されています。
可食部と皮の栄養成分には僅かな違いがありますが、皮付きのまま食すことでより多くの栄養を摂取することができます。
さつまいもを食べる際には、皮を取り除かずに食べることで、健康効果をより引き出すことができます。
皮付きさつまいもを食べて、美味しく健康的な食事を楽しみましょう。
高知県のさつまいもの特徴
高知県はさつまいもの栽培に適した気候や土壌条件が整っているため、品質の高いさつまいもが生産されています。
芋けんぴ以外にも、高知県産のさつまいもを使用した料理やスイーツが楽しめるお店も多くあります。
また、高知県ではさつまいもの栽培にも力を入れており、さつまいもを使った商品が多数存在します。
さつまいもの品種ごとの特徴や高知県での芋けんぴ、いももちなど、さつまいもの楽しみ方はさまざまです。
焼き芋やスイーツ、料理に活用して、さつまいものおいしさを存分に味わってみてください！
高知県の名産品「芋けんぴ」
高知県で最も有名なお菓子と言えば、やはり「芋けんぴ」です。
芋けんぴは、昔からおやつとして、多くの人に愛されているお菓子です。
その特徴や製造方法についてご紹介します。
芋けんぴの特徴
芋けんぴは、サツマイモを油で揚げて砂糖をまぶしたシンプルなお菓子です。
その特徴は、硬めの食感と口に広がる素朴で優しい甘みです。一度食べると、その独特の食感と風味がやみつきになります。
芋けんぴの製造方法
高知県で最も有名な芋けんぴの一つは、澁谷食品の「芋屋金次郎」です。
芋屋金次郎では品種にもこだわり、「コガネセンガン」を使用しています。
芋けんぴの作り方は至って簡単です。
まず、芋を油でカリッと揚げます。揚げることで芋の風味が引き立ち、香ばしさが増します。そして、揚げた芋に砂糖をまぶします。これだけで完成です。
芋の風味が生かされ、甘く優しい味わいに仕上がります。そして、芋けんぴは最も美味しい時は揚げたてです。
サクサクとした食感が楽しめるので、ぜひ食べる機会があれば揚げたての芋けんぴを味わってみてください。
高知県の名産品「芋けんぴ」は、シンプルながらも素朴で美味しいお菓子です。
食べたことがない方も、ぜひ一度試してみてください。芋屋金次郎の芋けんぴを食べれば、その美味しさに虜になること間違いありません。
また、ギフトや手土産にもぴったりなので、贈り物に選んでみるのも良いでしょう。高知県の名産品、芋けんぴをぜひ楽しんでください。
いも天の魅力
高知県の日曜市で人気を集めている「いも天」は、おやつ感覚で楽しめる手軽なフードです。
いも天というとさつまいもの天ぷらをイメージすると思いますが、高知で言ういも天はドーナッツのような衣の中にさつまいもが入っているおやつです。
カリッと揚げられた衣とほくほくとしたお芋の食感が絶妙にマッチしており、一口食べればにっこり笑顔がこぼれます。
また、高知県は美味しいお芋の産地でもあります。
地元で取れた土佐紅というお芋を使用しているため、素材の美味しさがしっかりと味わえるのも特徴です。
サクサクの衣とほっくりとしたお芋の相性は抜群で、一度食べたらクセになること間違いありません。
さつまいもの保存方法
さつまいもは、一度に使い切れない場合や長期保存をしたい場合、どうやって保存すればよいのでしょうか？
ここからは、さつまいもの最適な保存温度と場所、保存方法についてご紹介します。
保存温度と場所の選び方
さつまいもの最適な保存温度は、10℃～13℃の常温です。
この温度帯で保存すると、さつまいもの品質を長く保つことができます。
保存は風通しがよく湿気がこもりにくい場所が適しています。
日差しが入らない場所を選ぶのが良いですね。
ただし、夏場など気温が高い状況のときは、室温が上昇しすぎてしまうので、冷蔵庫の野菜室で管理することがおすすめです。
野菜室は一般的に10℃程度に設定されており、さつまいもの保存に最適な環境です。
保存方法
さつまいもを保存するために必要な道具は、紙袋や麻袋、ダンボール、新聞紙です。
まずは新聞紙で（土はついたまま）さつまいもを包みます。新聞紙はさつまいもを保護し、腐りを防ぐ役割を果たします。
次に、包んださつまいもを紙袋か麻袋に入れます。
これにより、さつまいもの通気性を確保しながら保管することができます。
保存する場所は、湿気がたまりにくく、風通しの良い場所を選んでくださいね。
日差しが入らない場所が理想です。冷暗所や床下など、温度が安定している場所が最適です。
保存期間
さつまいもを常温で保存すると、1ヶ月程度は大丈夫でしょう。
ただし、保存状態や鮮度によって違いが出る場合がありますので、定期的にチェックし、早めに使い切ることをおすすめします。
さつまいもは寒冷に弱い性質を持っているので、必ず10℃を下回らない場所に保管することも大切です。
新聞紙で包んで保存する方法
さつまいもを長く新鮮な状態で保つためには、適切な方法を選ぶことが重要です。
先程も書きましたが、さつまいもを新聞紙で包んで保存する方法についてご紹介します。
なぜ新聞紙で包むのか？
さつまいもを新聞紙で包む理由は、2つあります。
まず第一に、さつまいもは空気に触れてしまうと腐りやすくなるため、包むことで鮮度を保ちます。
新聞紙の包みによって、さつまいもが外部刺激から守られるため、長く保存することができます。
また、新聞紙はさつまいもの水分を吸収しやすい特性があり、湿度を適切な状態に保ちます。
湿気がたまると、さつまいもは傷みやすくなってしまいますが、新聞紙に包むことで湿気を適度に逃がすことができます。
さつまいもを新聞紙で包んで保存する手順
さつまいもを新聞紙で包んで保存する手順をご紹介します。
Step 1: さつまいもを水洗いしないように扱う
保存する前に、さつまいもを水で洗う必要はありません。
水洗いするとさつまいもの表面に水滴が残り、腐りやすくなる可能性があるため、軽く土を払う程度にしておきましょう。
Step 2: 冷蔵庫には入れない
さつまいもは暖かい地域で育つ野菜であり、冷蔵庫に入れて保存すると凍傷を起こし、味や保存期間が損なわれます。
さつまいもを管理するのに適している場所は、冷暗所です。ダンボール等にさつまいもを入れ、冷暗所に置いて常温で管理をしてください。
Step 3: 新聞紙で包む
さつまいもを保存する際には、新聞紙で包むことがおすすめです。
新聞紙はさつまいもを外部刺激から守るだけでなく、湿気を適切な状態に保つ役割も果たします。
保存する前に、新聞紙を適量用意しましょう。
さつまいもの一つひとつを包み、しっかりとくるみます。
包む際には、新聞紙の隙間がないように丁寧に包むことがポイントです。
Step 4: 日の当たらない場所に置く
さつまいもを保存する際には、日差しの入らない場所に置いておくことも大切です。
直射日光はさつまいもの品質を劣化させてしまうため、適切な保存環境を整えることが必要です。
さつまいもを長く楽しむために
さつまいもを長く保存するためには、適切な方法と環境が重要です。
新聞紙を使って包むことで、さつまいもの風味と鮮度をキープできます。
しかし、保存期間が長くなるとさつまいもの品質は劣化してしまいますので、お早めにお召し上がりいただくことが望ましいです。
ご家庭でさつまいもを美味しく楽しむために、是非この保存方法を試してみてください。
冷暗所で保存する方法
さつまいもは空気に触れると腐りやすく、傷みやすい食材です。
そのため、適切な保存方法を知っておくことはとても大切です。
さつまいもを冷暗所で保存する方法についてご紹介します。
冷暗所とは？
まず、温度が低く、かつ陽射しが差し込まない場所のことです。
通常の家庭環境では、冷蔵庫や食品保存庫が冷暗所として利用されます。
さつまいもの保存に適した温度は10℃から13℃程度です。
この温度帯に保管することで、さつまいもは長期間にわたって新鮮さを保つことができます。
さつまいもを冷暗所に保存するメリットは？
さつまいもを冷暗所に保存することにはいくつかのメリットがあります。
まず一つ目は、冷暗所では温度が一定に保たれるため、さつまいもが腐りにくいということです。
温度が安定していることで、さつまいもの品質を長期間にわたって維持することができます。
二つ目のメリットは、さつまいもが光に当たらないため、発芽を抑えることができる点です。
さつまいもは光に当たると黒ずんだり芽が出たりすることがありますが、冷暗所に保管することでこの問題を防ぐことができます。
さらに、三つ目のメリットは、冷暗所では湿度が適切に保たれるということです。
適切な湿度が維持されることで、さつまいもの水分量が適度な状態を保ち、乾燥することなく風味を損なうことがありません。
さつまいもの冷暗所での保存方法
さつまいもを冷暗所で保存するためには、以下の方法を参考にしてください。
新聞紙を使ってさつまいもを包みます。
新聞紙はさつまいもを傷つけずに適度な通気性を提供するため、理想的な包み紙です。
くるんださつまいもを紙袋や麻袋に入れ、冷暗所に保管するのがおすすめです。
さつまいもは一つ一つが個別に包まれていると、互いに触れ合うことなく傷みにくくなります。
さつまいもの保存期間は約1ヶ月ほどです。
ただし、保存状態やさつまいもの鮮度によって異なる場合もありますので、定期的に確認してください。
夏場の保存は冷蔵庫が適切な理由
夏場の気温が高いと、さつまいもの品質が劣化しやすくなります。
高温下では、早く傷みやすくなり、芽が出たりカビが生えたりするリスクが高まります。
そのため、さつまいもを夏場に保存するなら、冷蔵庫が最適な環境となります。
冷蔵庫でのさつまいもの保存方法
さつまいもを冷蔵庫で保存する際には、以下の手順に従ってください。
– さつまいもを洗ってよく乾かす：土や汚れをよく洗い流し、水分を十分に拭き取ります。乾燥させることで、カビや腐敗のリスクを減らすことができます。
– 新聞紙などで包む：さつまいもを個別に新聞紙やキッチンペーパーで包みます。包むことで、保護や衝撃を防ぎます。また、包むことでさつまいも同士の接触を防ぎ、相互の品質を保つことができます。
– 野菜室に保管する：包んださつまいもを冷蔵庫の野菜室に保管します。野菜室は適度な湿度と涼しい温度を保ち、さつまいもの品質を保つのに適している場所です。
常温保存と冷蔵庫保存の違い
1. 常温保存
さつまいもは、基本的に常温での保存が適しています。
収穫したさつまいもは、土がついたまま新聞紙などで包みましょう。
直射日光の当たらない日陰が適しています。
さつまいもを個々に新聞紙で包むことで、通気性が保たれ、乾燥しにくくなります。
その後、風通しのよい冷暗所で保管することがポイントです。
湿度の高い場所では雑菌の繁殖を招く恐れがあるため、しっかりと乾燥させるようにしましょう。
2. 冷蔵庫保存
冷蔵庫でさつまいもを保存することも一つの選択肢ですが、注意点もあります。
冷蔵庫は湿度が低くなるため、さつまいもが乾燥するおそれがあります。
そのため、冷蔵庫で保存する際は、ビニール袋でくるみ、湿度を保つようにしましょう。
また、さつまいもは10度以下になると「低温障害」という生理現象を引き起こします。
低温障害が生じたさつまいもは元に戻ることはありませんし、内部が黒く変色したり腐ってしまうこともあります。
そのため、冷蔵庫の温度を適切に調整し、さつまいもが低温障害にならないように注意しましょう。
3. 常温保存と冷蔵庫保存の違い
常温保存と冷蔵庫保存の違いは、主に保存期間と風味に影響を与えます。
常温保存の場合、さつまいもは追熟し、その間に甘みが増してより美味しくなります。
日持ちも1か月以上可能なため、じっくりと味わいたい方にはおすすめです。
一方、冷蔵庫保存は保存期間が短くなりますが、さつまいもをすぐに使いたい場合には便利です。
ただし、低温障害に注意しながら保存する必要があります。
