神峯寺(こうのみねじ)は高知県安芸郡安田町にあります。

安田町は安田川を中心として自然に囲まれた地域で、ナスやトマト、ピーマン、オクラなどの農作物の栽培がとても盛んです。

安田川はダムがなくとても水質が良いため、アユ釣りの聖地として知られていて、6月~9月頃まではたくさんの釣り人が安田町に訪れています。

そんな安田町にあるパワースポット 神峯寺を今回は紹介していきます!

神峯寺(こうのみねじ)どんなお寺?

神峯寺は四国八十八か所第二十七番札所、724年(神亀元年)、神功皇后の勅により、天照大神を祀る神社が建てられたのがこのお寺の起源とされています。

御本尊は十一面観音像。

神峯山(標高約570m)を上がっていくと山の中腹あたりにお寺の入口があります。

車で行く場合にもびっくりするくらい急な上り坂が続き、ベタ踏みでないと上がっていかない状況でした(汗)

高知県内にある四国八十八か所のお寺には8か所くらい行ったのですが、その中でも一番勾配がきつかったです。

昭和50年代までは、このお寺に行くまでの道路が整備されておらずお遍路さんにとって大変な難所でありましたが、二代目住職が中心になって道路を整備されました。

実際に弘法大師が開山したお寺は山の上の方にあったそうですが、明治時代の廃仏毀釈によって開山したお寺が現在は神峯神社になっています。

維新の頃までにあった仏像は室戸の金剛頂寺に持っていき、廃仏毀釈の災いを逃れることができました。

持って行った仏像は御本尊だけ現在のこのお寺に帰ってきています。

太子堂については大阪の方からの寄付によって建てられています。

神峯寺の見どころ

神峯寺には見どころとなるポイントがいくつかあります。

本堂に行く階段の両脇には見事な庭園があったり、もっと上に上がって行くと神峯神社などがあります。

ここからは神峯寺に行く時にぜひ見てほしいポイントを紹介していきます。

階段沿いにある庭園

境内の整った素晴らしい景観については住職以下、4名で庭の手入れ剪定を行っているそうです。

剪定については年に2回大々的に4月と10月頃に行っています。

神峯の名水

こちらの湧き水は「土佐の名水40選」に選ばれています。

土佐の名水とは、高知県が清流の水質を保全することを目的として水のきれいさや量、利用頻度、周辺環境、保全活動などを調べて選定した湧き水や滝、渓谷、清流などです。

小さな滝のように流れていてとても風情があり、流れる水音を聞くと涼やかな気持ちになります。

神峯神社

神峯神社は、神峯寺の更に上にあります。

神社へ行くには階段の道と坂道2つのルートがありますが、階段道は結構大変なので体力に自信がない方は坂道の方を選んでくださいね~


↑ 階段道

↑ 坂道

境内はとても静かで厳かな雰囲気に包まれています。

燈明巌(とうみょういわ)

こちらは「何か良くないこと、災いが起きる前に青白く光る」といわれているとても不思議な岩です。

日清戦争や関東大地震、太平洋戦争、南海大地震などの時にも光ったそうです。

安田町の町並み

安田町は全国的に有名な土佐鶴酒造の酒蔵があります。

土佐鶴は創業から200年以上続いている老舗酒造で清流の安田川や豊富な森林が周囲にあるため良いお酒が造れるそうです。

土佐鶴酒造の周りは昔の町並みが残っていてとても風情があります。

いい感じの小道があったのでパシャリ。

写真を見ると、屋根があってその下に段々とまた瓦が付いていますが、これは水切り瓦といって高知でしか見られない家の造りです。

水切り瓦は家の壁に水が直接かからないよう漆喰を保護するためについています。

安田八幡宮

安田八幡宮は安田町役場の隣にあり、安田川流域の土地を守護する神様として古くから親しまれています。

御祭神は足伴津命(たらしなかつひこのみこと)、神功皇后(じんぐうこうごう)、応神天皇(おうじんてんのう)。

高知県文化財の大般若経があり、弥生時代の土器も出土していることから遠い昔から人々がこの地域で生活していることがわかります。

安田町のゆるキャラ 安田朗(あんたろう)くん

何とも言えない顔をしている安田町のゆるキャラの安太朗くん。町役場の一角にある安太朗くんコーナーの写真です。

これは何をモチーフにしているか分かりますか?

安田町は清流 安田川の鮎が有名ということを最初にも書きました。

そう、鮎です。
安田町で生まれ育ちトマトやナスの服を着ているそうです。ズボンがナスで頭に付けているのがトマトのヘタかな?

背中には自然薯を背負っています。ちょっと横からはみ出しているのが見えると思いますが、それが自然薯ですね。

おっとりした顔がにくめません!