【聖地巡礼】映画『竜とそばかすの姫』の舞台へ|仁淀川や浅尾沈下橋を巡る
映画『竜とそばかすの姫』と高知の美しい舞台
映画『竜とそばかすの姫』は、細田守監督が手掛けた大ヒットアニメ映画で、2021年に公開されました。
この映画は、現代のテクノロジーが描く仮想世界「U(ユー)」と、高知県を舞台とした美しい田舎町を行き来する物語です。
映画の中で描かれる高知県の自然や文化は、作品にリアルな感情と心地よい風景をもたらしています。
主人公すず(ベル)の心の変化が、美しいロケーションとともに映し出されることで、多くの観客の心を動かしました。
聖地巡礼とは?
近年、映画やアニメの舞台を訪れる「聖地巡礼」が人気を集めています。
『竜とそばかすの姫』の舞台となった高知県は、仁淀川や浅尾沈下橋など、魅力的なロケ地が満載。
映画のファンだけでなく、自然や文化に触れる旅としても楽しめるのが特徴です。
この記事では、映画『竜とそばかすの姫』の聖地巡礼を計画している方や、高知県の魅力を知りたい方に向けて、ロケ地情報や観光の楽しみ方をご紹介します。

映画『竜とそばかすの姫』について
キャスト・キャラクター紹介
映画には、多彩で個性的なキャラクターが登場し、その声を豪華キャストが担当しています。
・すず / ベル(声:中村佳穂)
主人公のすずは、高知県の山や川に囲まれた町に住む高校生の女の子。母親を亡くしたショックで歌うことに対して臆病になっていましたが、仮想世界「U」の中では、美しい歌声を持つ歌姫「ベル」として新たな人生を歩み始めます。
・竜(声:佐藤健)
仮想世界「U」で謎に包まれた存在として登場する竜。彼の荒々しい性格や傷だらけの体に隠された秘密が物語の鍵となります。
・しのぶ(声:成田凌)
すずの幼なじみで、彼女の心の支えとなる存在。冷静で優しい性格ですが、内に秘めた想いを抱えています。
・カミシン(声:染谷将太)
すずのクラスメイトで、無邪気で行動力のある少年。物語の随所で明るいムードメーカーとして登場します。
・ルカ(声:玉城ティナ)
すずの友人であり、美しく気品のある少女。周囲から憧れられる存在ですが、内面は繊細です。
・ヒロちゃん(声:幾田りら)
すずの親友であり、ベルとしての活動をサポートする頼れる存在。毒舌ながらも的確なアドバイスをくれる。
ストーリーの概要(ネタバレなし)
すずは、母を亡くしたことで心に傷を抱えながら、静かな高知の田舎町で暮らしています。
ある日、仮想世界「U」に登録し、ベルとして歌うことで人々から注目される存在になります。
しかし、彼女の前に現れる謎の存在「竜」との出会いが、彼女の世界を大きく変えていきます。
映画は、現実世界と仮想世界が交錯する中で、家族や友情、愛、そして自分らしさを見つける旅を描いています。
高知県の美しい自然は、すずの心の動きと重なり、物語に深みを与えています。
映画の舞台である高知県の風景
作品では、高知県の仁淀川や浅尾沈下橋などの景観がリアルに再現されています。
その風景は、映画のテーマである「心の癒し」や「再生」を象徴する重要な要素となっています。
聖地巡礼!映画の舞台になった高知のロケ地
3.1 仁淀川とにこ淵
・仁淀川の魅力
高知県を代表する清流「仁淀川」は、透明度の高い美しい水面で知られています。「仁淀ブルー」と称される青い水の色は、時間帯や天候によってさまざまな表情を見せ、訪れる人々を魅了しています。映画では、この川の風景が主人公すずの生活の一部として描かれています。
・にこ淵
仁淀川の支流にあるにこ淵は、エメラルドグリーンに輝く滝壺が特徴の神秘的なスポットです。自然の中にひっそりと佇む場所で、大蛇が住むという伝説から古くから神聖視され、人々に大切に守られてきた場所です。急な階段を下る必要があるため、訪れる際には歩きやすい靴を用意しましょう。
・アクセス情報と注意点
- 車でのアクセスが便利ですが、途中に細い道があるため運転には注意が必要です。
- にこ淵へは徒歩で約2~3分の急な階段を下ります。足元に注意し、無理のない範囲で訪問してください。
3.2 浅尾(あそお)沈下橋
浅尾沈下橋の概要
越知町に位置する浅尾沈下橋は、高知県内に多数ある沈下橋の一つで、映画『竜とそばかすの姫』の舞台として選ばれました。
この沈下橋は、増水時に水没する構造が特徴で、自然との共存を感じさせる独特の風景を持っています。
周囲の静かな雰囲気と清流の美しさが訪れる人々を魅了しています。
アクセス情報
・車の場合
浅尾沈下橋近くの駐車場に車を停めて徒歩で橋までアクセスしてください。
・公共交通機関の場合
JR高知駅から越知町中心部まではバスやタクシーを利用。その後、タクシーでアクセスする方法が便利です。
訪問時の注意点
浅尾沈下橋は、地元住民の生活圏内にあるため、訪問時には以下の点に注意してください。
1.地元住民への配慮
このエリアは生活道路であるため、駐車スペースや騒音に十分注意してください。
2.安全確保
橋は川の近くに位置し、足場が悪い場所もあるため、歩きやすい靴を選び、特に雨天後は注意してください。
3.ゴミの持ち帰り
美しい自然を守るため、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
3.3 伊野駅と周辺スポット
・伊野駅
高知県吾川郡いの町にある伊野駅は、映画で通学路のシーンに登場しました。特に、映画公開期間中は劇中の場面を再現した特別ラッピングが施されたことで注目を集めました。
・ローソン伊野駅前店
駅近くのローソンも映画に登場。聖地巡礼として訪れる際には、映画の雰囲気を感じながら写真を撮るのがおすすめです。
・観光情報
伊野駅周辺は観光客が少ないため、静かな雰囲気を楽しむことができます。徒歩圏内で観光や食事ができるスポットもあるので、ゆったり過ごせます。
3.4 その他の注目スポット
道の駅 土佐和紙工芸村「くらうど」
・概要
和紙体験や工芸品の販売、地域の特産品が楽しめる道の駅です。清流仁淀川を見渡せるロケーションも魅力です。
・おすすめポイント
- 紙すき体験やはた織り体験が楽しめる。
- レストランでは地元食材を使った料理を提供。
ツリーハウスカフェ perch(パーチ)
・概要
150年以上生き続けるムクノキを活かして設計されたツリーハウスカフェ。自然の中で癒やされながら食事を楽しめるスポットです。
・おすすめポイント
- 手作りスイーツやオムライスが人気。
- テラス席から見える絶景は必見。
関連記事:ツリーハウスカフェ perch(パーチ)に行ってきました!
聖地巡礼の楽しみ方と注意点
聖地巡礼を楽しむポイント
1. 映画を見てから訪れる
『竜とそばかすの姫』の物語や登場する場所を知っていると、実際のロケ地訪問がより楽しくなります。
2. 写真を撮りながら巡る
聖地巡礼の醍醐味は、映画のシーンを再現する写真撮影。事前に映画のシーンを確認しておくと良いスポットがわかります。
3. 地元の食や文化に触れる
ロケ地巡りの途中で、高知県のグルメや伝統文化を体験することで、旅がより充実したものになります。
訪問時の注意点
・地元住民への配慮
ロケ地の多くは生活圏内にあります。静かに行動し、迷惑にならないようにしましょう。
・ゴミの持ち帰り
美しい自然を守るために、訪問先でゴミを捨てずに持ち帰ることが大切です。
・アクセス情報を事前に確認
公共交通機関などの運行状況や施設の営業時間などを事前に調べておくとスムーズに観光が楽しめます。
・安全対策
にこ淵の階段や浅尾沈下橋付近の道など、足元に注意が必要な場所があります。歩きやすい靴を用意しましょう。
高知観光のおすすめ
高知県は『竜とそばかすの姫』の舞台として注目されていますが、映画以外にも多くの観光資源があります。
訪れた際には、グルメや体験も楽しんでみましょう。
グルメ情報
1. 鰹のたたき
・概要
高知県を代表する名物料理で、新鮮な鰹を藁焼きで炙った香ばしさが特徴です。外は香ばしく中はしっとりした食感が楽しめます。
・おすすめ店
- 明神丸(ひろめ市場内)
- 藁焼き屋
- 黒潮本陣
2. 土佐ジローアイスクリーム
・概要
高知県特産の地鶏「土佐ジロー」の卵を使った濃厚なアイスクリーム。コクがありながらも甘すぎず、食後のデザートにぴったりです。
・購入場所
集落活動センターミライエなど。
3. 芋けんぴ
・概要
高知名物のスナックで、甘くカリカリとした食感が特徴です。お土産にも人気があります。
・おすすめスポット
- 芋屋金次郎(高知市内)
- 各道の駅で購入可能。
関連記事:高知名物の芋けんぴ特集!人気メーカーとあなたのおすすめを教えて!
体験
1. 紙すき体験
・概要
高知県は和紙の生産地として有名で、紙すき体験が観光客に人気です。オリジナルの和紙製品を作れるので、思い出づくりに最適です。
・体験場所
- 道の駅 土佐和紙工芸村「くらうど」
2. はた織体験
・概要
高知県の伝統的な織物「はた織り」を体験できます。機織り機を使ってコースターや小物を作成する体験が楽しめます。
・体験場所
- はた舎(吾川郡いの町)
3. ラフティングやカヌー体験
・概要
清流仁淀川では、ラフティングやカヌーなどのアクティビティを楽しめます。透明度の高い川で、自然を間近に感じられる体験は格別です。
・体験場所
- 高知仁淀川ラフティング・カヌー リバークルーズ
まとめ
映画『竜とそばかすの姫』は、高知県の美しい自然や文化を見事に描き出した作品です
。その舞台となったロケ地を訪れることで、映画の世界をより深く体感できるでしょう。
特に仁淀川や浅尾沈下橋といったスポットは、高知ならではの魅力を存分に味わえる場所です。
また、高知を訪れる際には、鰹のたたきや土佐ジローアイスクリームといったグルメや、紙すき体験などのアクティビティを通じて、地元の文化に触れる楽しみもあります。
高知は、映画の聖地巡礼としてだけでなく、豊かな自然と温かい人々が作り出す特別な観光地です。
「あなたも高知を訪れて、映画の世界を感じてみませんか?」