横倉山自然の森博物館に行ってきました。

安藤忠雄の建築

まず、この独特な建物ですが、世界的な建築家「安藤忠雄氏」の設計で作られています。

高知県では唯一の安藤忠雄氏設計の建物です。

コンセプトは「いずれ森に覆われる博物館」。

博物館の周りに植栽していろいろな植物が見られるように工夫されています。

今現在、植物に覆われてきているので当初のコンセプトに近づいてきていますね。

安藤忠雄氏の建築の特徴でもある「打ちっぱなしのコンクリート・水庭・長いスロープ・外光を取り入れる作り・窓が大きくとられている」が写真を見てもわかるように、こちらの建物にもとてもよく表現されています。

玄関まで長いスロープがあり、安藤忠雄の世界に浸りながらこの長いスロープを歩まれるのではないかと思います。

2階が受付なのですが、受付のちょうど反対側辺りに建物の模型が展示してあります。

非常に独特なデザインできっと感激されるのではないかと思います。

受付で入館手続きを済ませて少し進むと巨大な絵画が展示してあります。横倉山を描いた油絵で迫力満点です。

下の2枚の写真を見て気づかれた方もいらっしゃるかと思いますが、日光を取り入れるスリット窓があります。

このスリットで外光を取り入れるというのも安藤建築の特徴だそうです。

光の線が変わっていくように作られていて、光によって見える景色が変わっていくという幻想的な作りになっています。

こちらの写真は屋上からの眺めです。山間の越知町の自然をよく表していると思います。

展示内容

越知町のジオラマ

こちらは越知町のジオラマです。

写真を見ると光っているような緑色をしている山は隣町の仁淀川町だそうです。そこ以外は越知町になります。

正面パネルにボタンがありますが、ボタンを押すとランプが点灯してどこに何があるということを示すことができます。

いくつかあるボタンの中の一つに気になるボタンが…

「オオサンショウウオの生息地」

えっ、高知にもいたんだ!

学芸員さんに聞いてみると、越知町を流れる坂折川(さかおれがわ)の上流でオオサンショウウオが繁殖しているのが確認されているとのことでした。

オオサンショウウオの模型も展示してあります。

こちらの模型は実際のオオサンショウウオをもとに作られたそうです。(私が思っていたものよりサイズが大きくて、実際に出会ったらびっくりするでしょうね(汗))

横倉山自然の森博物館の見どころの一つ「アカガシ原生林の不思議」

こちらの展示はちょうど受付の後ろあたりにあり、横倉山の上にあるアカガシの森を表現しています。

安藤建築を生かした天井からの自然光を使っているので、実際に原生林に行ったような雰囲気になります。

たぬきや鹿、イノシシなどが顔をのぞかせています。

アカガシの森以外の環境も展示されています。

横倉山にいる生物の種類は現在調査中で、これまで横倉山で見つかっていなかったものもこれから情報に載っていく予定だそうです。

横倉山にはまだまだ未知の世界が広がっている、生物研究者にとって熱いスポットになっています。

新たな発見が期待できる場所としてとても楽しみですね。

横倉山の生い立ち

こちらは横倉山やその他の地域の地質や化石、岩石などが展示されています。

横倉山からはサンゴの化石がたくさん出てきます。

石灰岩でできている部分が塊で見つかっていて、何億年も前にはその部分は海の底だったんですね。

それ以外のところは隆起してできたそうです。

何億年も前の話ですからとても歴史が古く、横倉山から知ることができることがたくさんあるんです。

上の写真は横倉山自然の森博物館に来たらぜひ見てほしい展示の一つ。

日本で唯一の化石『筆石(フデイシ)』です。

筆石とは、あまり聞き慣れない名前ですが、動物のグループの名前だそうです。

日本で横倉山でしか発見されておらず、横倉山からもこの展示されている1点しか出てきていないという超貴重な化石です。

拡大鏡で岩石を観察できるようになっていますが、ほうきのような化石が石に埋まっています。

下の写真はシルル紀の海底の様子の模型です。右上の方にほうきのようなもの空中(水中の様子なので正確には水中なのですが)に浮かんでいますが、これが化石になったそうです。

また、下の写真の化石は肉眼で識別できる日本最古の化石です。

こう表現しているのはこの他にも星砂のもとになっているものはもっともっと古いものが日本各地で見つかっているからです。

三葉虫の化石も多くありました。横倉山は三葉虫の化石が出てくることでも有名なのだそうです。

学芸員の方の説明では、この博物館を作った時に中心的な存在の方が地学を極めた方らしく、それでこのようなものが随所にあるのだそうです。

地球の歴史

この看板を左に入って行くと、様々な石が展示してされています。

ひときわ目についたのが隕石です!地球外物質として隕石の展示がしてありました。

宇宙の彼方から来てくれた旅人として妄想が膨らみます♪

写真のなんだかジブリの「風の谷のナウシカ」に登場しそうな生き物は、アノマロカリスという約5億年ほど前に海に生息していた節足動物です。

たまたま、少し前にナウシカを見たので、そっくりだなと思わず見入ってしまいした。

この写真はこの博物館の中でも人気の展示品「トリケラトプスの実物の頭部の化石」です。

しっかりとした状態で保存されていて間近で見られるのでとても迫力があります!

この展示は見入ってしまいますね(*^^*)

鳥の研究用標本

もぐらや鳥、ふくろうなどの本物の剥製が展示されています。

博物館などで標本を残しておく時には鳥はこの形(簡易剥製という)で保存されるそうです。

この後に針金や芯を通して博物館で展示されているような(上の写真のような)形にしていきます。

羽が閉じている状態から形を変えるというのは熟練の技術が必要だそうです。

 

■ 剥製の歴史

大英帝国が全世界に植民地を求めていた時代に出掛けていった先で採集したものを仮剥製の形にして、自国に帰ってから本来の剥製の形にしていました。

 
菜箸みたいな棒を入れているのは直接手で触らなくても持てるようにしているためです。

直接触ってしまうと手の脂がついてカビが生えてしまったり、虫が寄ってきたりしてしまうそうです。

その生き物が生きていた姿を見れると言うのはこのような手間や技術があるからなんだなと感心しました。

これらを知ってから剥製をまた見るとまた違った味方ができそうです♪

まだまだたくさん紹介したいことがありますが、ぜひ一度博物館に行ってみて下さい。

きっと面白い発見があるかと思います。

文章 サトリアーニ

名前 越知町 横倉山自然の森博物館
住所 〒781-1303 高知県高岡郡越知町越知丙737-12
電話番号 0889-26-1060
営業時間 9:00~17:00
アクセス 電車:JR高知駅から土讃線で佐川駅まで行き、黒岩観光の路線バスに乗り、宮ノ前公園で下車。そこからは徒歩で約10分となります。
車:高知ICから50分となっています。
駐車場 無料
公式ホームページ 横倉山自然の森博物館